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今回は米国のタバコ産業で有名なアルトリアグループについて分析をしていきたいと思います。現在株価の下落もあり配当利回りが9.1%と驚異的な数値を叩き出していますが、投資適格銘柄なのでしょうか?分析をしていきます。
アルトリア・グループ(ティッカーMO)とはどんな企業??
まずはアルトリアグループについて簡単に概要を紹介していきます。
アルトリアグループは米国でタバコを製造・販売する企業になります。日本でも馴染み深い銘柄にはマルボロがあります。また葉巻や電子タバコ、噛みタバコも扱っており、経口タバコの米国の小売市場の約45%のシェアを誇ります。膨大な規模の市場と業界45%の圧倒的シェア率で安定的な業績と売上高を叩き出しております。
新規参入が難しく、依存性のある商品を、45%のシェア率を誇っているのは驚異的です。
それではアルトリアは投資適格銘柄なのかを考えていきます。
アルトリアの配当金詳細
まずはアルトリアの配当金の詳細について見ていきます。
現在株価 42ドル
予想配当利回り 9.1%
配当性向 58%
連続増配年数 53年!?
年間配当回数 4回 (権利確定落ち月3・6・9・12月、支払い月1・4・7・10月)
簡単に見てこんな感じになります。
簡単にまとめただけでもモンスター級の企業というのがわかりますね。特筆すべきは連続増配年数です。53年連続増配中ということです。もちろんこの53年間で株価の大暴落は何回もありました。ですがそんな不況を乗り越えてなお増配を続けているということで強烈な株主還元性を感じます。
配当性向も58%と他業種に比べて高めですが、そもそも研究開発費に他業種ほどかかりませんので配当性向が高くなるのは必然というべきでしょう。
ちなにみ日本のタバコ産業で有名なJTですが、そもそもの配当性向の目標を75%と明言していますので、それと比べても配当性向は平均値以下であると言っても良いかもしれません。
裏を返せばタバコ産業自体が設備投資にそれほどお金がかからず、これだけの高配当を実現してもまだ配当性向が50%に収まっているのですから、とても儲かる産業なのがわかりますね!
次に業績を見ていきます!
ここ5年間の業績
参考 みんかぶ様
こちらがアルトリアの5年間の業績になります。
売上高はほぼ横ばい、本業の利益である営業利益にここ5年は右肩あがりに推移しております。経常利益に関しては不安定さが目立ちますね。大麻事業への進出や電子タバコ事業への参入により一時的に出資が嵩んでしまっているの影響が考えられます。
売上から経費や税金を引いた純利益に関しては、2019年に赤字を記録して以降は黒字が続いていますが、右肩上がりに成長しているとは言い難い数字になっております。
次に株価推移です。こちらをご覧ください。
高値を2017年に更新していこう株価の下落が続いていおります。2020年に底をうったあと多少の回復はありましたが、2022年に大きな下げがあった後はほぼほぼ横ばいが続いています。株価が上昇するには難しそうなチャートの形状であると言わざるを得ないですね。
次に私の考えるアルトリアの今後について予想をしていきます。
今後の見通し
私の考えではタバコ業界は今後衰退していくとは思いますがここ数年の話ではないと考えています。現に売上高も上がっています。ですが法令での規制の強化や、増税によっても揺れ動く業界です。今後の見通しはあまり希望の見える業界ではないと考えております。
しかし、圧倒的シェア率や、依存性のある商品を取り扱っているのはやはり大きいです。業界シェアが大きいほど値上げもしやすいですのでその辺りも強いですね。売上が少なくなっても値上げで対応すれば、依存率の高い商品ですので買い続ける人の割合が高いということですね。嗜好品産業はこういう面で見るととても強いです。
若者のタバコ離れも日本でも米国でもあるとは思いますが、これほどの安定した企業もないと思いますので、ご自身のポートフォリオの1部に組み込むのも一考の余地がありますね。
まとめ
私自身、タバコを吸わないので、超高配当と分かっていても現在は保有はしておりません。しかし今回調べてみると、予想を上回る安定した業界なのだともわかりました。現在のりまわりが9.1%ということもあり非常に魅力的な企業になっております。
それほど大きく買わなくても自身のポートフォリオの配当利回りの底上げにもつながりますので、株価の推移を注視しつつ入れるタイミングがありましたら積極的に狙っていきたいと考えています。
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